地域営農

小麦の栽培風景

2013年05月04日


 一文字うどん店のある備前福岡は、西を吉井川が流れ、東を赤穂線が走っています。まるで、地元行幸小学校の「校歌」のようですが、その間に、集落を囲むように、約50ヘクタールの農地が広がっています。そのうち3.5ヘクタールで、一文字うどん用の小麦が栽培されています。私が、1.5ヘクタール(うち、しらさぎ小麦1ヘクタール、ふくほのか小麦0.5ヘクタール)、委託先農家が2ヘクタール(ふくほのか小麦のみ)です。
 今後、地域の農業がどのようになっていくのか、非常に切実な問題です。

 写真は、委託分のふくほのか小麦の栽培風景です。2ヘクタールが、ほぼ一か所に固まっているので、壮観です。これから麦秋になるにつれ、さらに美しくなって行きます。


雨の中の麦秋

2011年05月29日

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 毎年迎える麦秋風景です。写真は、一文字うどんに使用する「ふくほのか小麦」です。地元農家に委託して、2ヘクタール栽培してもらっています。まだ青いですが、6月10日前後の刈り取りに向けて、急速に色づいていきます。
 遠方に白っぽく見えるのは、ビール麦です。こちらの方が早くて、5月31日より、刈り取りが始まります。このあたりは、ビール麦が主体のため、美しい麦秋風景が広がっています。

 でも、今年は梅雨入りが早くて、台風の影響もあり雨が降り続いています。すでに倒れたビール麦の田んぼもあり、心配しています。これ以上被害が広がらないことを祈るのみです。


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 昨年11月に種まきしたしらさぎ小麦が、順調に育っています。昨秋は雨が多く、田んぼが十分に乾いてない中での種まきでして、発芽不良が心配されたのですが、列に見えるほどには発芽しました。
 今年は、小麦田でのアイガモ農法3年目です。過去2回の教訓を生かして、頑張るつもりです。さしあたり、昨年より2週間ほど早く、3月始めには鴨を放鳥できるように、
準備を進めています。

 小麦の無農薬栽培は、水稲よりも難しいものです。それだけにやりがいのある取り組みです。無農薬のしらさぎ小麦のうどんを、皆さんに食べ続けていただけるように、
気合を入れて頑張ります。


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 田植えも無事終わり、アイガモ用の電気柵も張り終わり、明日のアイガモ進水式を待つばかりとなっています。
 明日は、夕方から雨のようですが、小雨決行で行いますので、雨具の準備などよろしくお願いします。もう、10年以上この進水式は行っていますが、いまだ雨で中止になったことはありません。皆さんに田植えしていただけるよう、一部を残していますので、こちらとしても中止になると困ってしまうのです。

 ということで、明日ご参加予定の皆さん、よろしくお願いいたします。場所が分からない方は、午後2時45分に一文字うどん駐車場にお集まり下さい。ご案内します。


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今年3月からはじめた麦畑でのアイガモ農法、あれから2ヶ月が経ちましたが、期待以上に効果が出ています。

 一番心配していた、最強雑草の「ヤエモグラ」は、ほとんど退治してくれています。さらに、発育が遅れていたのですが、追肥効果もかなり利いて、小屋周辺を中心に良くできてきました。
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 アイガモ(チェリバレー種)達も、大きく成長し、今は仕事を終えて、別荘暮らしです。
  ただ、ヒナから、成鳥にまで育った割合は田んぼのアイガモ農法よりもかなり低く、この点では多くの課題を残しました。今後、克服していかなければなりません。

 6月上旬にはしらさぎ小麦も収穫して、おいしいしらさぎ小麦のうどんになります。ご期待下さい。


用水の藻引き

2007年08月19日

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 今朝、毎年恒例の用水の藻引きがありました。暑い中、地元の農家の皆さんが参加して、カマで藻を切りました。朝のうどんの仕込を早めに済ませ、私も農家の一員として、参加しました。

 この用水(九三掘)は、底をコンクリートで覆っているところが多いのですが、一部に未舗装(?)のところがあり、その部分にこの時期藻がいっぱいはびこります。あまりはびこると用水の流れも悪くなるので、こうやって取っているのです。

 農家も、高齢化が進み、次第に参加者も減っているので、早くコンクリート化して欲しいという声が多く出ていました。

 この藻も、環境的にいえば水質を浄化し、魚の住処にもなったりで、それなりの役割を果たしていると思います。農家が年に一、二度藻引きすることで藻にとってもいい環境が循環しているのではないでしょうか。

 農家の仕事が、農作物の生産だけでなく、地域の環境保全にもつながっていることが分かるというものです。もっともっと正当に評価され、それなりに支えていく体制が必要ではないでしょうか。

 写真手前は藻引きが終わったところ、前方は藻のはびこっているところです。