「小麦作り」
うどん作り。その前に小麦作り。
1993年、私たちが一文字うどんの二代目として出発した22年前のお話です。
「うどんは日本の伝統食なのに、なぜ輸入小麦を使うんだろう?」
そう、すべては、この疑問からはじまりました。
うどんは、小麦粉と、塩水からできています。
だから、小麦のおいしさと安全にどうしてもこだわりたかった。
私たちは日本全国中、国産小麦を探しました。
…まさに灯台下暗し。隣町にうどんに最適な「しらさぎ小麦」がありました。
ところが「しらさぎ小麦」は、地場流通をしていない入手不可能な小麦だといいます。
それでも、せっかくみつけた「しらさぎ小麦」でうどんを作りたい。
「だったら、種を分けてください。私たちの田んぼで育てます」
そう言って種まきしたのが、1995年の11月。
小麦からつくるうどん屋になりました。
あれから20年。
今では「しらさぎ小麦」と「ふくほのか小麦」の2つの小麦を使い、
地元農家に委託した分も含めて、栽培面積も0.12haから3.5haに。
すべてのうどんは、地元小麦自家石臼製粉の小麦粉だけで作れるようになりました。
一文字うどんは、地元小麦100%のうどんです。