備前福岡の市
備前福岡こと、ここ岡山県瀬戸内市長船町福岡は、国宝の一遍上人聖絵に描かれている「中世福岡の市」で有名なところです。中世では、「山陽道で第一級の都市」といわれたほど栄えたところで、九州の福岡の名は、ここ備前福岡に由来しています。また、小中高のほとんどの歴史教科書にも登場し、中世の市の様子として教えられています。
当時、南北を流れる吉井川と、東西に走る山陽道の結節点で、人・物・金の一大集積地として、大変賑わっていました。農作物、海産物のほかに、備前焼、刀なども売られていました。
戦国時代終わりには、当時の岡山の大名、宇喜多秀家が、岡山に城下町をつくるため、福岡の商人を引き連れて行き、商店街を形成しました。今の表町商店街の場所です。
前後しての大洪水の影響もあり、備前福岡は次第に寂れていきましたが、今も七小路などの広い道路や町並みは、往年を偲ばせます。
2003年10月、地元の商工農業者の協力の下、備前福岡の常設市「福の市」をオープン。2006年3月からは、毎月第4日曜定期市「備前福岡の市」をスタート。
中世福岡の市は、数百年の時を経て、「備前福岡の市」として現代に蘇ったのです。
歴史教科書にも載る「中世福岡の市」の地、一文字うどん店頭の備前福岡の常設市「福の市」には、地元瀬戸内市の農業者、生産・加工業者、工芸家を中心に、自慢の逸品が集まっています。
皆様のお越しを心からお待ちしています。
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